大井法華堂日記2022

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10 江戸御役所 御請書 一派重立候寺院之内、 東照宮様 御宮従 御公儀御建立御寄附等勿 論、自分為冥加奉御勧請候分有之候ハゝ、可書出旨被 為仰出奉承知候、乍恐先年ゟ先祖為冥加 東照宮様 御宮、小社ニ候得共境内清浄之地江奉御勧請、 天下泰平御武運御長久之御祈祷仕御神事之 節御幣相納、自分ニ而御神事御祈祷仕来候、 10 右之通相違無御座候、以上、 寛政八丙辰年十月 内藤美濃守領分 信州佐久郡岩村田 正年行事 法華堂 印 寺社御奉行所 由緒書 一 乍恐 東照宮様 御宮奉御勧請候趣意者、私義京都聖護院 ゟ正年行事職被申付代々修験道相勤来候、尤御 領主差出江茂認来候処相違無御座候、然処、於本山 春葛城嶺秋者大峯山ニて例年天下泰平御武運 御長久之大護摩修行御座候、本山修験道ニ而先達年 行事毎年右大護摩修行之節者、大峰葛城修行 仕御祈祷仕候義本寺ゟ被申付、私共御役ニ五年ニ壱度 ツヽ」 無怠慢大峰修行仕候、誠以 御公儀様御祈祷仕候義冥 加相叶難有仕合奉存候、依之境内清浄之地江、小社ニ 候得共」 乍恐 東照宮様御宮奉御勧請、天下泰平御武 11 運御長久国家安全御祈祷仕候趣子孫ヘ申伝、今以 四月十七日九月十七日御備御神酒奉献上御祈祷仕候、 御尋ニ付此段奉申上候ニ相違無御座候、 寛政八丙辰年十月 内藤美濃守領分 信州佐久郡岩村田 正年行事 法華堂 印 寺社御奉行所 右之通弐通相認江戸役所快長院迄差出候処、役 寺ゟ同月十五日御月番寺社御奉行所へ差出呉候 由之処、御請取被成相済候由之書状到来、御領主御役所 へ早速相届可申趣申来、尤御領主御在役衆へも右之 趣相済候由之書状到来、依之右之通認以割元奉 書上候処、同廿八日割元ヲ以御役所ゟ被申渡候者、右両 通ハ寺社御奉行所へ書上候処、当役所ヘハ古来ゟ之