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市河助房等着到状

建武2年3月 (1335)

市河助房等着到状市河助房が2月29日から3月16日にかけての軍事行動を上申し、信濃国守護小笠原貞宗の証判を得た着到状。助房は、まず2月29日に市河助保(倫房の子)埴科郡船山の守護所に参陣させ、次いで3月4日に本人と弟の倫房、経助が子息家人を引き連れて参陣し、同8日に水内郡の北条氏勢力である常岩北条(現飯山市)の常岩氏を攻め城郭を破却し、16日には筑摩郡府中の騒動に対処するため浅間宿に参陣した。文頭の「ご催促」は後醍醐天皇の綸旨および建武2年2月5日平長胤綸旨副状(056)をさすものと思われる。本文書で述べられている常岩氏の蜂起や筑摩郡にあった府中での不穏な動きは信濃国内で建武政府に反抗する北条氏方の勢力の動きが活発となったことを示す。これらの動きは、数カ月後に北条時行が起こした「中先代の乱」につながるものであった。

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翻刻

市河助房等着到状翻刻

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